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システムにおけるパスワード管理の概要

295 バイト追加, 2014年2月11日 (火) 15:30
/* 一方向性ハッシュ関数を導入する */
=== 一方向性ハッシュ関数を導入する ===
 
[[ファイル:Pwd-pic-2.png|300px|thumb|right|一方向性ハッシュ関数のみ導入]]
 
一方向性ハッシュ関数とは、値xに対しハッシュ関数Hを用いて計算した値H(x)から、逆をたどってxを見つけることは極めて困難であるという性質を持つ関数です。一方向性ハッシュ関数にはSHA256、SHA512といったものだけではなく、暗号化関数を使ったメッセージ認証コードなども同様に使えます。たとえば古典的UNIXのパスワード生成にはDES暗号を使っているDES-CBC-MACというメッセージ認証コード法が使われています。
先ほどの紹介したAdobeの流出したパスワード情報は、このタイプで、さらに悪いことには、ユーザが入力するパスワードのヒント情報も入っており、そこからまず類推可能なパスワードを探し当て、次に同じパスワードを持つユーザをピックアップしてゆくということが出来てしまうという、極めて憂慮すべきシステムでした。
 
* 利点: パスワードを見つけるためにはパスワード解析をする必要がある。
* 欠点: 同じパスワードは同じ出力なので事前に辞書を作ることが可能。