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プロセス間通信

29 バイト追加, 2021年4月29日 (木) 14:52
/* UNIXドメインソケット (ローカルIPC) */
これはTCP/IPネットワーク接続の機能のインタフェースと同じものを用意して、しかし、データはローカルなプロセス間通信に使おうというものです。元々はUNIXドメインソケットと呼んでいたのですが、Posix ではUNIXに依存しないのでローカルIPC という呼び方をしています。しかし、その呼ばれ方はあまりにも知られていないので、カッコつきでIPネットワーク接続の機能のインタフェースと同じものを用意して、しかし、データはローカルなプロセス間通信に使おうというものです。元々はUNIXドメインソケットという形でBSD 4.xに組み込まれましたが、Posix はUNIXに依存しないのでローカルIPC という呼び方をしています。しかし、少なくとも筆者の知っている範囲のUNIXユーザはUNIXドメインソケットと読んでいるので、カッコつきで(UNIXドメインソケットローカルIPC)と並べて置きました。としました。
socket(2)、bind(2)、accept(2)のようにTCP/IPの通信を行うやり方は、今までのUNIXとはセマンティクス(意味的なもの)が違います。UNIXが、すべてを名前つきパイプのように名前空間でアクセスしようとするのに対して、TCPIPの通信を行うやり方は、TCP/IPが現れる以前のUNIXとはセマンティクス(意味的なもの)が違います。UNIXが、すべてを名前空間でアクセスしようとするのに対して、TCP/IP のような通信系のやり方は、一々、IPアドレスやポート番号を指定しなければいけません。
かな漢字サーバWnnのソケットをcatで見てみる
 
$ ls -lF /tmp/jd_sockV4
srwxr-xr-x 1 wnn nogroup 0 Sep 21 13:48 /tmp/jd_sockV4=
これらはIPスタックを経由しません。IPは複数の独立したホストがあり、ネットワーク構築された世界をIPパケットが中継されていくモデルです。そのためにIPパケットを処理するためには、そのための処理がなされます。一方、UNIXドメインソケットには、そんな付加する情報をつけたり処理したりする必要はありません。よって高速に処理することが可能になります。
 
== 脚注 ==