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ファイルシステム

9 バイト追加, 2014年3月25日 (火) 06:49
/* ツリー構造 */
Unixのファイルシステムは/を頂点にしたツリー構造です。Windows系のオペレーティングシステムではC:といったようにハードウェアである「ドライブ」を意識した構造になっていますが、Unixでは/を頂点にしたきれいなツリー構造になっています。ディレクトリとはパソコンで言う所のフォルダです。ディレクトリがファイルの属性情報を知っています。ファイル自体はデータのみ入っています。先頭から連続したバイト列になっています。むかしファイルといえば大型汎用機のファイル構成しかなかった時代では説明するのが大変でしたが、今、この辺りは既に感覚的に馴染んでいるので、特に説明する必要はないでしょう。
 
まずは/にどんなファイルやディレクトリがあるかコマンドlsで見てみましょう。オプション-Fは名前の後ろにキャラクタをつけて、それがファイルなのかディレクトリなのか、あるいは他の属性を持つのかを表現してくれます。
 
$ ls -F /
boot/ etc/ initrd/ mnt/ root/ usr/
cdrom/ floppy/ lib/ opt/ sbin/ var/
 
名前の後ろに/がついているのがディレクトリです。ファイルの後ろに@がついているのはシンボリックリンクです。まず、細かいことを抜いて、外部記憶装置であるハードディスクが、このファイルシステムと対応しているのかというもっとも最初の部分を説明しましょう。WindowsであればC:とかE:といったドライブ名で出てくるので直観的にわかり易いですか、一方でハードウェアを意識せざる得ない構造になっています。
 
 
* 主要なディレクトリの意味
** /lib : システムに最低限必要なライブラリ群
** /var : ログファイルやスプールなど用のディレクトリ
 
 
むかしのUNIXではディレクトリは特殊なファイルで、catをすると本当に中身を表示できました。現在ではディレクトリはファイルではなく、ディレクトリという特別なファイルシステム上のノード情報という位置付けになっています。これはUNIXのファイルシステムが抽象化されたレイヤ構造になったためです。
Linuxの標準的ファイルシステム階層のスペック(Filesystem Hierarchy Standard)はLinuxファンデーションがドキュメント化しています。<ref>
Filesystem Hierarchy Standard, "''FHS 2.3 was released January 29, 2004."''
http://refspecs.linuxfoundation.org/fhs.shtml
</ref>