差分
TCP/IP
,/* ブリッジ・ルーター */
TCP/IPの機能が一通り使えるようになっているので、ネットワークのブリッジを構築することも、ルータ / NAT を構築することも可能です。Ethernetのインタフェースが物理的に2つあるハードウェアを構築することも可能です。ここでは実際にブリッジやルータをどう作るのかを示すことで、ブリッジやルータの機能が標準的に含まれていることを示したいと思います。 まず、Ethernetのインタフェースが物理的に2つあるハードウェア(eth0とeth1)が使え、ディストリビューションはDebain系という前提で話を進めます。
事前の用意としてブリッジを作成するためには、まずbridge-utilsをインストールしておきます。
<pre class="bash">
# apt-get install bridge-utils
</pre>
<pre class="bash">
# ifconfig eth0 down
# ifconfig eth1 down
次の手順でブリッジを構築します。
<pre class="bash">
# brctl addbr br0
# brctl addif br0 eth0
# ifconfig eth0 0.0.0.0 up
# ifconfig eth1 0.0.0.0 up
</pre>
# br0という名前のブリッジのインタフェースを作る。
# br0にインタフェースeth0とeth1を加える。
# eth0とeth1をIPアドレスをつけない形でup(起動)する。
==== ルータ / NAT ====
まずNATに必要なカーネルのモジュールを読み込み、IPパケットをフォワードする設定にします。
<pre class="bash">
# modprobe iptable_nat
# echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
</pre>
<pre class="bash">
# dhclient eth0
# ifconfig eth1 192.168.32.1 netmask 255.255.255.0
# iptables --table nat --append POSTROUTING --out-interface eth0 --jump MASQUERADE
# iptables --append FORWARD --in-interface eth1 --jump ACCEPT
</pre>
; 注意: 192.168.32.0/24 にはこの段階ではDHCPサーバが存在していないので、dhcpを使いネットワークアドレス取得をする前提の機材を接続しても、そのままではIPアドレスが設定されません。
== 脚注 ==