Linux LVM

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LVM 論理ボリュームマネージャー

LVMとは

LVM (Logical Volume Manager)は、物理的なボリュームを論理グループにまとめ、そこから論理ボリュームとして取り出した利用領域をパーティションなどに用いるための仕組みです。

このような仕組みがない場合、ハードディスクのパーティションを、そのままファイルシステムに使うことになりますが、その場合、例えば後からパーティションサイズを増やし、ファイルシステムのサイズを拡大させるといった運用しながら、これらの作業を柔軟に行うことは難しいといえます。そこで、LVMを用いれば、このような問題を解決することができます。

LVMは90年代後半にHP-UX (ヒューレッド・パーカード社のUNIX)に搭載された機能で、後にLinuxのディストリビューションに広く採用されました。現在ではメジャーなディストリビューションではrootファイルシステムはデフォルトでLVMの論理ボリューム上に構築されています。

論理ボリュームグループ

ハードディスクなどのブロックデバイスにLVM専用のパーティションを用意する必要があります。パーティションのIDは8eです。 それが(登録されると)物理ボリューム(PV: Physical Volume)として扱われます。

論理ボリュームグループ(VG: Logical Volume Group) は、1つもしくは複数のPVからなるボリュームのプールです。そのプールから今度はVGのサイズを上限とした任意のサイズの論理ボリューム(LV: Logical Volume)を取り出します。これにより、複数のパーティションをVGにPVとして登録しているならば、LVはその1つのパーティションよりも大きく取ることが可能です。これまでハードディスクの物理的サイズが上限であったファイルシステムのサイズを、今度は論理ボリューム(論理ボリュームグループ)のサイズを上限に出きるようになります。

Lvm-pic-1.png