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プロセス管理

3,209 バイト除去, 2018年9月19日 (水) 17:42
/* マルチプロセッサとプロセス */
=== マルチプロセッサとプロセス ===
 [[File:Process-sched.png|thumb|left|450px|プロセスが複数のCPUに割り当てられるマルチプロセッサとプロセス]]複数のプロセッサの話題に移りますが、ここでの複数プロセッサといってもスーパーコンピュータのように超並列とかは、この話題の範囲ではないので除外した上で話を進めます。  さて、我々が現在利用の対象としているタイプのものは、対称マルチプロセッサ(SMP: Symmetric Multi-Processor) と呼ばれるタイプのものです。SMPの特徴で覚えておかなければならない点は各々のプロセッサが各々独自の入出力を持っていないのと、そして、どのプロセッサもシステム内のすべての構成部分に対して同等にアクセスできることの2点です。  似たようなシステムに共有メモリ型マルチプロセッサ ( Shared Memory Multiprocessor )というものがありますが、SMPはメモリを共有しているので共有メモリ型マルチプロセッサと同じ意味です。ただし、狭い定義を採用すれば共有メモリ型マルチプロセッサは、メモリ資源の共有だけに定義を持っているのに対して、SMPはシステムにある構成要素のすべてに対し同等にアクセスできるという点が違うことを注意しましょう。  まずはSMPとはプロセッサの数が増えただけで、あとは構成要素を共有していると理解するのが良いでしょう。ですからSMPの良い部分は単一プロセッサと同じプログラムのモデルが使用できる点です。考えた方として単純にプロセッサが複数あると考えて構いません。単純化したスケジュールのモデルで考えてみましょう。たとえばラウンドロビンのスケジュールを用いて、CPU(ここでの説明はプロセッサと同じということで捉えてください)が1つだったのを2つにしたときを考えてみると下のようになります。  カーネルがSMPの複数CPUに対し処理を割り当てる方法はいくつかあります。それはプロセス単位での割り当てとスレッド単位の割り当てです。  ;補足: ここではプロセス (1タスク/1スレッド) と タスク ( 1タスク / 複数スレッド ) とし、前者が「プロセス単位で」、後者が「スレッド単位」でという意味です。  ある一定のデータを処理するプログラムをまず仮定します。プロセス単位で割り当てるならプログラム側はSMPを何にも意識しなくても構いません。たくさんのプロセスがスケジュールされている場合でもCPU が多い分、自分の番が回ってくる回数が増えるため負荷に強いという意味で、処理能力が向上します。CPUが1個の時に同時に2つのプロセスを動かす時の処理時間とCPUが2個の時に同時に2つのプロセスを動かす時の処理時間を比較すると、後者の方が速くなります。しかし1つのプロセスに着目してみればCPUが1個で1つのプロセスしか動いていない時の処理時間よりは速くなることがありません。へ移動しました。
=== マルチプロセッサとスレッド ===