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オペレーティングシステムとは何か

108 バイト除去, 2011年10月6日 (木) 14:58
/* 何をさしてオペレーティングシステムと呼ぶのか */
== 何をさしてオペレーティングシステムと呼ぶのか ==
=== 広義と狭義の議論 ===
[[File:Layer-of-System-2.png|thumb|right|400px|System Layer]]
コンピュータ上で動いているソフトウェアのどの部分を指してオペレーティングシステムと呼ぶべきないのか、ということの定義を確認しましょう。コンピュータ上で動いているソフトウェアのどの部分を指してオペレーティングシステムと呼ぶべきないのか、ということの定義を確認しましょう。
ここでは、一番最下層をハードウェアとして、次にあるのがカーネルの層、そここでは、一番最下層をハードウェアとして、次にあるのがカーネルの層、その次が汎用に使われるシステムユーティリティの層、の次が汎用に使われるシステムユーティリティの層、そして、特定目的のためにユーザが利用するアプリケーションの層と分けてみます。そして、特定目的のためにユーザが利用するアプリケーションの層というモデルを考えてみます。
オペレーティングシステムと、システムユーティリティの両方を1つのまとまりとして、システムソフトウェアと呼びます。「システムを動かすのに最低限必要なソフトウェアセット」という広い意味で捉えたオペレーティングシステムであれば、このシステムソフトウェアがオペレーティングシステムと同意語であると言えます。オペレーティングシステムと、システムユーティリティの両方を1つのまとまりとして、システムソフトウェアと呼びます。「システムを動かすのに最低限必要なソフトウェアセット」という広い意味で捉えたオペレーティングシステムであれば、このシステムソフトウェアがオペレーティングシステムと同意語であると言えます。
しかし「最小限必要な」という定義は、かなり曖昧な表現です。なぜならば、しかし「最小限必要な」という定義は、かなり曖昧な表現です。なぜならば、ここには「誰が、どのように使うか」ということが抜けているからです。ここには「誰が、どのように使うか」ということが抜けているからです。この部分を拡張していけば、たとえば「ワードブロセッシングを行いたい人が使うためのコンピュータ」という場合は「バンドルされているワードプロセッサのプログラムも含めてオペレーティングシステムである」という奇妙な結論が導かれてしまいます。この部分を拡張していけば、たとえば「ワードブロセッシングを行いたい人が使うためのコンピュータ」という場合は「バンドルされているワードプロセッサのプログラムも含めてオペレーティングシステムである」という奇妙な結論が導かれてしまいます。
</ref>
は一般には多いようです。
しかし、これではゲームのソリティアもオペレーティングシステムに含まれることになるので、やはり奇妙な結論と言えます。もしこれが正しいとするならば、これではゲームのソリティアもオペレーティングシステムに含まれることになるので、やはり奇妙な結論と言えます。
どれくらいのものが最初に用意されるのか、Debian GNU/Linux Woodyを例にして調べてみました。6.0を例にして調べてみました。
ディレクトリ名 コマンド数
/bin 7495 /sbin 105 110 /usr/bin 275452 /usr/sbin 112107
; 補足 : 2007年ではDebian 2011年ではDebian GNU/Linux Etchが最新です。6.0 が最新です。
このコマンド数も先に述べたようにすべてが必要であるとは限りません。最小限インストールの状態のDebian このコマンド数も先に述べたようにすべてが必要であるとは限りません。最小限インストールの状態のDebian GNU/Linuxに入っているコマンド数を数えたに過ぎません。しかしながら、いくつかのコマンドとそのコマンドで利用されるLinuxに入っているコマンド数を数えたに過ぎません。ライブラリ群はオペレーティングシステムには必要になるといえます。しかしながら、いくつかのコマンドとそのコマンドで利用されるライブラリ群はオペレーティングシステムには必要になるといえます。
一般的なUNIXシステムでは、GUIがなくても当然動きますし、サーバシステムではGUIなどは必須ではありません。もちろん先程のDebian 一般的なUNIXシステムでは、GUIがなくても当然動きますし、サーバシステムではGUIなどは必須ではありません。もちろん先程のDebian GNU/Linux最小限セットの中にはX Window Systemは入っていません。Systemは入っていません。逆にパーソナルコンピュータ用のオペレーティングシステムと呼ばれるものではウィンドウシステムは切り離すことができないコンポーネントとなっています。逆にパーソナルコンピュータ用のオペレーティングシステムと呼ばれるものではウィンドウシステムは切り離すことができないコンポーネントとなっています。
ここまででわかったことは、まず、カーネルは確実にオペレーティングシステムであること、そして、システムを動かす時に必要なソフトウェアがいくつかあること、ただし、その必要なソフトウェアは何かの線引きは難しいということです。
=== 揺らぐ定義 ===
dfを使ってディスクの利用状況を見てみると、最小のインストールでは約645MBしか使っていません。
最小限のセットを考えた場合、このように小さいメモリでも動くことができます。
これでも十分にテキストを編集し、フォーマットし、さらにプリンタに出力ができます。この程度の資源でも(英文であれば、ですが)十分にテキストを編集し、スペルをチェックし、フォーマットし、さらにプリンタに出力ができます。十分に「パーソナルな」コンピュータだといえます。
このように使い方によって、あるいはユーザのニーズによって「最小限の」という言葉を使って表現している広義のオペレーティングシステムの意味は揺らぎます。
匿名利用者