「LVMの追加方法」の版間の差分
(同じ利用者による、間の1版が非表示) | |||
178行目: | 178行目: | ||
== 脚注 == | == 脚注 == | ||
<references/> | |||
---- | ---- | ||
183行目: | 185行目: | ||
あるいは | あるいは | ||
[[Linux LVM]]へ | [[Linux LVM]]へ | ||
このページへのショートURL: | |||
http://uc2.h2np.net/i/0b.html |
2015年7月27日 (月) 17:44時点における最新版
LVMを使っていない、あるいはパーティションの作成を知りたい場合は LVMの構築方法 へ
LVM 既存のLVを拡張する
ここでは以下の説明をします。
- 既にLinux LVM のIDを持ったパーティションを既存のVGに追加する。
- 既存のLVにVGから容量を追加する。
- 拡大したLVにファイルシステムを合わせる。
LVMのパーティション作成できて/dev/sdc1という形で用意されていることを前提とします。
現在、多くのディストリビューションではインストール時にLVMをデフォルトで利用しているので、追加的にファイルシステムのサイズを拡張したり、あるいは別途ファイルシステムを作成するなどの場面が多いと思われます。 それらの場合は、こちらの手続きの流れになります。
既存のVGに新たにPVを加える
既存のVGに新しいPVを加えることでVGのサイズを大きくすることができます。 LVMのパーティション作成でき /dev/sdc1 が Linux LVM のIDであるという状態から説明を始めます。 まずVGが次のような状態にあるとします。
# vgdisplay --- Volume group --- VG Name vg_c0 System ID Format lvm2 Metadata Areas 2 Metadata Sequence No 5 VG Access read/write VG Status resizable MAX LV 0 Cur LV 2 Open LV 2 Max PV 0 Cur PV 2 Act PV 2 VG Size 11.50 GiB PE Size 4.00 MiB Total PE 2945 Alloc PE / Size 2690 / 10.51 GiB Free PE / Size 255 / 1020.00 MiB VG UUID 4OM01z-LWEi-MKym-efKo-xkmZ-VBhk-UVMg8h
ここにPVとなる /dev/sdc1 を vg_c0 に追加するにはコマンド vgextend を用います。
# vgextend vg_c0 /dev/sdc1 Volume group "vg_c0" successfully extended
PV ( /dev/sdc1 ) をVGに加えた結果は次のようになりました。
# vgdisplay --- Volume group --- VG Name vg_c0 System ID Format lvm2 Metadata Areas 3 Metadata Sequence No 6 VG Access read/write VG Status resizable MAX LV 0 Cur LV 2 Open LV 2 Max PV 0 Cur PV 3 Act PV 3 VG Size 12.00 GiB PE Size 4.00 MiB Total PE 3072 Alloc PE / Size 2690 / 10.51 GiB Free PE / Size 382 / 1.49 GiB VG UUID 4OM01z-LWEi-MKym-efKo-xkmZ-VBhk-UVMg8h
追加した前後で vgdisplay を実行し値の確認をしたわけですが、次のパラメータに注目してみましょう。
追加前:
VG Size 11.50 GiB Total PE 2945 Free PE / Size 255 / 1020.00 MiB
追加後:
VG Size 12.00 GiB Total PE 3072 Free PE / Size 382 / 1.49 GiB
/dev/sdc1 は500MiBの容量をもつブロックデバイスなので、 11.50 GiB のVGサイズが 12.00 GiB になります。
Total PE と Free PE がその分増えます。
LVの拡張
VGからLVへ容量を追加します。現在のlv_rootをlvdisplayコマンドでチェックしてみます。
# lvdisplay /dev/vg_c0/lv_root --- Logical volume --- LV Path /dev/vg_c0/lv_root LV Name lv_root VG Name vg_c0 LV UUID bHmGUa-ijIQ-esmq-j5lm-xbCZ-dxPY-dcnhHk LV Write Access read/write LV Creation host, time c0.h2np, 2013-06-19 21:17:41 +0900 LV Status available # open 1 LV Size 6.57 GiB Current LE 1682 Segments 2 Allocation inherit Read ahead sectors auto - currently set to 256 Block device 253:0
コマンドlvextendを使いlv_rootに容量を追加します。
ここでは-l オプションで追加する容量(PEの量)を指定します。
現在VGで利用できるPEの量は382なので、そこから300を利用します。
# lvextend -l +300 /dev/vg_c0/lv_root Extending logical volume lv_root to 7.74 GiB Logical volume lv_root successfully resized
コマンドlvscanを使って確認をします。
# lvscan ACTIVE '/dev/vg_c0/lv_root' [7.74 GiB] inherit ...
ファイルシステムの拡張
lv_root は 6.57 GiB から 7.74 GiB まで拡張しましたが、 LV に存在しているファイルシステム自体はまだそのままのサイズです。 resize2fs を使って拡大します。
- 注意
- /dev/vg_c0/lv_root のファイルシステムの種類はext4です。そのためファイルシステムがオンラインでも拡大できます。ファイルシステムのサイズを拡大するコマンドは、ファイルシステムの種類によって異なります。
# resize2fs /dev/vg_c0/lv_root resize2fs 1.41.12 (17-May-2010) Filesystem at /dev/vg_c0/lv_root is mounted on /; on-line resizing required old desc_blocks = 1, new_desc_blocks = 1 Performing an on-line resize of /dev/vg_c0/lv_root to 2029568 (4k) blocks. The filesystem on /dev/vg_c0/lv_root is now 2029568 blocks long.
脚注
このページへのショートURL: http://uc2.h2np.net/i/0b.html